油断は禁物! まず耳を傾けるのが何よりの防衛策なのです
強い毒性を持つ外来種「ヒアリ」が国内の各地で見つかり不安が高まっているなか、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、10日後に女性が亡くなったというニュースが報じられました。
これまでSFTSは草むらにいるマダニに噛まれることで感染すると考えられていたが、今回の女性のケースはマダニに噛まれてSFTSウイルスに感染した野良猫に噛まれたとみられています。
マダニに噛まれてSFTSに感染すると、致死率は20%といわれています。もっと身近な害虫で怖いのは、ハチによる被害だそうです。
ハチによる死者は毎年20人前後、この10年間で通算200人を超えるほど。そのほとんどが、アレルギー反応であるアナフィラキシーショックなので、一度刺されると、逆に危険度は増します。
ハチに襲われやすいのは、「黒い服」や「香水・整髪料」です。ハチはテリトリーを形成して、敵が侵入すると攻撃する。自然界でのハチの天敵は熊なので、“黒=熊”と認識して襲い掛かるのだそうです。
黒い服はもちろん、帽子を被らず毛髪を露出しているのも危険です。また、香水や整髪料の匂いはハチを引き寄せてしまいます。
ハチに次いで死者が多いのがヘビなのです。ハブより毒性が強いのがヤマカガシです。南方限定のハブと違い、全国の水辺に生息しているので、都内の公園にすら出現する可能性があります。
この夏、海・山・川へのレジャーを楽しみにしている人・・・・。整備された公園や、キャンプ場、ゴルフ場といえども油断は禁物です。
山の中だと熊の存在は無視できません。熊の生息範囲は年々広くなっていて、餌になる食料を与えてしまうと、近くにいる人間も同じ“餌”だと認識します。
BBQでは、肉を掴んだトングや肉を切った包丁の使い回しは厳禁です。カンピロバクターやo-157、腸炎ビブリオなどの細菌性食中毒の原因になります。汚れたまな板にも注意してください。
こうした注意喚起は現地の管理者が発信しています。まず耳を傾けるのが何よりの防衛策と考えます。
平穏な川辺も、上流でゲリラ豪雨が降れば一瞬で激流に変わります。近年、集中豪雨の頻度が高まり、管理者の指示を無視して死亡する事故が増えています。
自然のなかでの素人判断は、自分だけでなく周囲の命も危険に晒すことを肝に銘じてほしい。
夏といえば熱中症をイメージしますが・・・・。正しい知識をつけ、この夏の猛暑を乗り切りたいですね。